引きこもり英語学習法

素人英語の学習ブログです。

「How about?」と「What about?」の違い

 

「How about ~?」と同じような表現として「What about ~?」というのがあります。

これらは同じような使われ方をすることもありますが、場合によっては、話者の気持ちがこの2つを使い分けさせることがあります。

 

How about next Tuesday?

この文は、相手に対して「来週の火曜日はどうですか」っていう、日取り決めをするにあっての相手の意向を確認する感じです。

一方で、来週の火曜日に既に予定の入っている人が、その日に別の予定を入れたりしたら、来週の火曜日はどうするつもりなんだ、という具体的なことを聞きたくなります。

そういったときに、

What about next Tuesday?

という言い方をします。

 

「How about ~?」が相手の気持ちや感覚をふんわり尋ねる柔らかい表現なのに対して、「What about ~?」は相手の考えや意見を具体的に尋ねる堅い表現、という違いがあります。

具体的にどうなっているのか、どうするのか、ということを聞きたい場合に「What about ~?」の方を使います。

 

たとえば、引っ越しをするに当たって家の荷物を要る物と要らない物とに分けるとしましょう。

新しい物に買い替えるからこれは要らないとか、思い出の品だからこれは残そうとか、一つ一つに対して、要るか要らないかの具体的な答えが下されるわけです。

そういった場合は、「How about ~?」よりも「What about ~?」の方が使われがちです。

What about these books?
[この本はどうするんですか]

これがもし「How about these books?」だったら、これらの本に対してどういう印象がありますか、という広い意味での質問といった感じがあります。

そうではなく、これらの本をどうするのか、という具体的な処遇を訊きたいわけですから、「How」ではなく「What」が使われます。

 

他にもたとえば、結婚式やパーティなどの集いの場に、誰が参加して、誰が参加しないのか、という具体的な点に関して尋ねるときも同じくです。

What about Michael?
[マイケルはどうなってるんですか]

これもやはり「How about Michael?」だと、ただ単にマイケルという人物に対してどういう印象を持っているのかという広い問いかけになります。

そうではなく、マイケルが集いの場に参加することになっているのかどうか、という具体的な事実を知りたいわけですから、その場合「What」の方を使うことが好まれます。

 

このように、具体的な事実がどうなっているのか、どうするのかといったことを知りたいという話者の気持ちが、「How」ではなく「What」を使わせることになります。