引きこもり英語学習法

素人英語の学習ブログです。

発音記号と対を成すもの

英語を学ぶ上で発音記号ってのは大事なもんです。

なんせ日本語よりも発音が細分化されているわけですから、その事実を知らないと、いつまでたっても、「r」と「l」をまとめて同じ音として認識しようとしてしまいます。

ただこれは、違う音であることを知り、その事実を意識して、文脈や状況とともにキャッチすれば、そういったことを何千回と繰り返せば、そうすることで長い年月をかけてその違いになじんでいくもんです。

一朝一夕で聞き分けられるようなもんでもない。

発音記号の重要性が叫ばれるようになった昨今の日本の英語教育ですが、それと同時私が大切だと思っているのは、英語のリズムです。

たとえば、「get it out of the way」というフレーズ。

これは「邪魔なものをよそにどける」みたいな意味の言葉です。

全部で6つの単語から成りますが、実際はネイティブの人は「get」と「way」しか言わない。

しかってことはないですが、極端な話、しかっていっていいくらい、その間にある「it out of the」をすっ飛ばすくらいの勢いで弱く簡略的に発音する。

こういった現象を私は「言葉の軟化」と呼んでいます。

硬化させる言葉と軟化させる言葉の違いは割と明白で、動詞や名詞はまずもってほぼしっかりと発音されます。

それに引き換え、代名詞、助動詞、前置詞などはほぼほぼ軟化します。

内容語、機能語なんて言い方がされますが、形容詞や副詞に関しては、私に言わせれば状況によって軟化します。

「get」と「way」はしっかりと強く発音し、その間の「it out of the」は軟化して弱く発音される。

こういした強弱が、英語にリズムを与えているわけです。

そして、軟化した言葉は発音がいい加減にはなりますが、一つ変わらぬ事実があります。

それが音節の数です。

発音はいい加減になっても、音節の数だけは基本狂うことが無い。

要は、そこに必要なだけの音節があればいい、くらいの感じです。

音節の数と強弱、これすなわち音楽でいうところのリズムです。

このリズムを掴むことが英語では大事だと思っています。

発音記号と対を成しているので、どちらか一方をおろそかにすると、リスニングが伸び悩むという状況になりかねない。

「get it out of the way」は「タン/タタタタ/タン」です。

ってまあ文字じゃわかりにくいですが、とにかく一息の流れの中でこのリズムに乗せて「get it out of the way」って言おうとするのがネイティブです。

リズムを掴んでいれば、あとは文法力や触れてきた英語の経験値などを駆使した力業で強引に理解できたりもするもんです。

軟化した言葉は発音記号などがもはや通用しないので、そういったときに音節とリズムを意識して、そこに自分の感覚を馴染ませていくことです。

We can get it out of the way that I'm not interest.
[興味がないということで、我々はそれを無視することが出来ます]