第5文型の落とし穴
You will find this book easy.
英語につたない人の中には、この文を「あなたはこの本を簡単に見つけるでしょう」っていう意味だと思ってしまう人がいます。
ここでの「find」は物体そのものを見つけ出すという意味よりも、とある事実を見つけ出すという意味に近い。
「This book」が「easy」であるという事実を見つけ出す、その事実を知る、という意味です。
一見難しそうな本に見えるけど、読んでみればそうでもないってわかるよ、ってな感じですね。
いわゆる第5文型SVOCで、「O=C」って参考書などには載っているやつですね。
じゃあ、見つけるという行為が簡単に行われるという意味を言いたい場合はどうしたらいいのか。
その場合、「簡単に」という言葉は「this book」という名詞に作用するのではなく「find」という動詞に作用するので、「easy」という形容詞ではなく「easily」という副詞を使わなければなりません。
You will find this book easily.
これでまあ「君は簡単にこの本を見つけるでしょう」って意味になるんですが、これだと第5文型SVOCと配置が同じでややこしい気もします。
英語っていうのは語順で意味が作られるので、この配置はそういった意味でも紛らわしいと言えます。
副詞は文法的に置く場所が絶対的に決められているわけではないのですが、動詞にかかるわけですから、場所や時間などの場合を除き動詞のそば、いわゆるミドルポジションに置いた方がわかりやすいです。
You will easily find this book.
この方が英語っぽいです。